対話

「書き手のメッセージは何か、100字で述べよ」

よくある読解の試験問題。

だが、これは伝達であって、対話ではない。




両者のぶつかり合いから何かが創られる、

それが対話であり、創造のプロセスだ。

今必要なのは、伝達ではなく対話。

ここでの言葉と言葉のぶつかりあいは、意思を相互に伝達させるという本来の働きを遥かに超えて、自分と言う存在を探り当てるための過酷な”戦い”の手段なのである。
(「禅の本」より)