リセット
やり直しとか
創造的破壊とか
ある種のリセットというものが定期的に必要だ。
個人の成長過程で起こったり、
技術の成長過程で起こったり、
社会の成長過程で起こったりする。
それは一見、文字通り破壊的だったり、
それまでのものをひっくり返してしまったり、
この世の終わりがくるかもしれないと感じさせたりする。
それは、新しい家を建てるために古い家を壊していることだったり、
新しい収益構造の構築のために、古い収益構造を破壊することだったり、
新しい社会を再構築するために、古い社会の仕組みを壊していることだったり。
だから、恐れるかわりに、
ワクワクしよう!
飛躍的な成長の前兆として。
上の図は、この本に書かれたコンセプトを一般化したもの。ブルーのラインは、あるテクノロジーがユーザーの要望を聞きながら進化していくうちに、(声がでかいパワーユーザーの声ばかり聞こえてくるために)その要求を通りこして必要もなく肥大化してしまうことを示している。そうしているうちに、赤い線で示したdisruptive technology (破壊的テクノロジー)と呼ばれる、機能的には遥かに劣るが、格段に小さかったり安かったりするテクノロジーが現れ、市場を奪ってしまう、というセオリーである。この本は、5インチハードディスクに対する3.5インチハードディスクに始まって、さまざまな例を挙げて、なぜ勝者が必ずしも勝ち続けることが出来ないかを丁寧に説明している。
Life is beautiful: 図解、イノベーションのジレンマ