匿名性

年齢も性別も無い。

学歴も肩書も無い。

あるのはリアルタイムのやり取りだけ。

あるのは人と人との直接の対話だけ。



飾り物が無くなれば、

本質は、より見えてくる。



ネットの面白さのひとつは、

その匿名性にある。

賞というのは、人から与えられた評価である。
経歴の中に書くだけで、自動的に箔が付く。学歴やブランドもののバッグと同じだ。もっているだけで、エライやつだ、特別なやつだと思ってもらえる。
だが僕は、自分の映画に出てもらう人を選ぶとき、ナントカ賞を獲得した俳優だとかなんとかいうことには全く頓着しない。むしろそういう人間は一度疑ってかかることにしている。
僕の持論では、演技なんて、誰にでもできるのだ。しかし、その人のキャラクターというものは作ることができない。
(「失って、得る」大島渚より)