時代

捨てるに困るほどの、物。

食べきれないほどの、食料。



人は、でも、今まで通り、

多くの物をつくり

多くの食料を確保する。



捨てる場所にも困り、

カロリーの採りすぎに困る。



力仕事は、機械がやり。

事務仕事は、コンピュータがやる。



人は、でも、今まで通り、

忙しく走り回り

それらを必死に追い求める。



時代はめぐって、今、

満たされている事を知れば

一体何が必要なのか、気づくハズだ。

愛情とか夫婦の愛などというものは、個人が充足して自立して、初めてまっとうに出てくるものじゃないか。文化もそうで、基本的には人間がさんざん食えるような時になって、余った時代に文化が成り立つ。
(「愛でもくらえ」ビートたけし