煩悩
あるがまま、そのまま
善もなければ、悪もない。
ただ、そうなっているだけ
楽しいとか、苦しいとか、
勝手にそう感じるだけ。
空があり、海があり、
花が咲き、鳥がさえずる。
ただ、そうなっているだけ
嬉しければ、泣けばいい
悲しければ、泣けばいい。
時が過ぎ、景色は変わる
形あるものは、いずれ壊れる。
ただ、そうなっているだけ。
腹が立つなら、怒ればいい
こらえきれなきゃ、叫べばいい。
すべては、あるがまま、そのまま。
初期の仏教では、人の苦しみはみな煩悩にとらわれる事によって生じるとされ、この煩悩を消滅させる事によって覚りに達することができるとされていましたが、大乗仏教では、仏の智慧から見れば煩悩も菩提(さとり)もともに実体の無いもので、これらを全く別のものとする考えかたをも一種のとらわれ・迷いであると考えるようになりました。つまり、煩悩もそのまま菩提であるという「煩悩即菩提」の境地に達することが真実のさとりであるというわけです。
(http://www2.big.or.jp/~yba/QandA/97_6_18.htmlより)