鍛え上げられた肉体
その力で何かを造ったり
破壊したり


磨き上げられた知能
その力で価値を生んだり
悪事を働いたり


巨万のお金
その力で幸福を呼び寄せたり
不幸を呼び寄せたり


人は力を求め、力を恐れる。


「力」自体に善悪はない。
「力」をどっちに使うかは別問題。


人は力を求め、力を恐れる。

「あいつは金を貯めている」「学者の風上にも置けない奴だ」 すぐに、こういう風評が飛ぶのである。本多先生もこのやっかみと嫉妬のつぶてを浴びた。
だが、本多先生はこういう手合いを一言で切り捨てる。
「それは、人の疝気を頭痛に病む、ということである」
そんなものを気にしてはいけない、連中はお金を否定し、問題にしないようなことを言うが、実はお金のありがたみをよく知り、お金に敏感だから、あれこれ言うのだ、というわけである。
(「ものを考える人考えない人」渡部昇一より)