個性

ある意味で私は自分勝手に生きてきたのだが、自分の好きなことを好きなようにやってきたおかげで、他人とは違う個性を持つことができた。組織にいる間も自分を曲げずに仕事をしていたから、つまらないことで注意をうけ、不愉快な思いをしたこともある。
ただ私は、ほかの社員のように、摩擦を避けて自分の個性を抑えるようなことはしなかったのである。別に他人に迷惑をかけているわけではなかったし、一時の不愉快を忍ぶより、自由を奪われるほうがずっと苦痛だったからである。
(「自分の会社を持ちなさい」竹村健一より)