ブランド
中小企業で要となるのは、社長ということになる。
人は、その人を信用してその人が扱う製品やサービスを買う。
視点は製品やサービスそのものよりも、それを扱っている人のほうだ。
大企業の場合なら、それはブランドということになる。
人は、そのブランドを信用して、その製品やサービスを買う。
視点は製品やサービスそのものよりも、そのブランドの方だ。
「トヨタなら、まず間違いはない」と人は言う。
「アップルはいい製品を作る」と人は言う。
人に対する評価と同じ方法で
人はブランドを評価する。
だからブランドを育てることは
人を育てることと全く同じだ。
うそや駆け引きは通用しない。
地道にしか培うことができない。
一貫性が重要だ。
情熱と執念もいる。
そんなわけで、特異性を維持するのは難しい。価格で特異性を示そうとしても長続きしないし、値下げすれば長期的に見た場合、企業の繁栄につながらない。特殊な製品を生み出しても、今日では長くは持たないのだ。特異性を生み出すための鍵は、「何をするか」から、「どのようにするか」という考え方に変えることである。
(「みんな変わり者だった」バリー・J・ギボンズより)