常識

明治の世の中に携帯電話の話

人はそれを馬鹿げた話と言うだろう。


江戸時代に鉄道列車の話。

人は気が狂ったと言うだろう。


石器時代に鉄器の話。

人はそれを信じないだろう。



方や常識と呼び、方や非常識と呼ぶ。

常識と非常識の境界は単に時間軸なのだ。

若者たちが親と一緒でなくても買い物できる店。カジュアルでカラフル、しかも店内で手にとって見ることができ、値段も妥当な服。こんな考えは今では当たり前に思われるが、1950年代には「地上に存在しない動物」のようなものだった。
(「みんな変わり者だった」より)