第六感

それは論理的ではないが、

確かにあると感じる。


それはある種の音楽のようで、

はたまた匂いのようで、

そして気配のようなものだ。


慌てず、あせらず、静かに、聴いてみよう。

きっと、そこに何かあるのかもしれないから。

さらに言えば、体感というのは一種曖昧な感覚であるから、いちいち論理的に説明することには馴染まない性質を持っている。ここのところが、いかがわしさを誘発させていて、合理的な論理を貴ぶインテリや机の上だけで物事を決しているエライさんには嫌われるのである。
(「観察力をつける」小川 明より)