コミュニケーション

伝えたいことを相手に伝えること、それがコミュニケーションだと思っていた。
しかし、どうやら違うようだ。と、いうお話。(語り口は師匠風)


例えばブログで文章を書く。
誰か(それは自分かもしれない)に対して、何かを伝えようとして書く。
しかし、読み手は書いたものなど、読んでいないのだ。ん?
そう、読み手は読んだものを読んでいる。分かりにくい?


例えば「アンテナ」が立っていなけりゃ、目の前のものも見えないと書く。
読み手は「アンテナ」が立っていると、目の前のものも見えないと読む。
と、いうことがあり得るのだ。なぜって? 読み手は勝手に読んでるから。


これは「人は人の話なんか聞きたくない」の法則(師匠作)に通じる。
人は人の書いたものなんか読みたくない。
けれど、まれに書いたものが読み手のアンテナにマッチする場合もある。
その場合には読み手は読んでくれる。
ただし、マッチする部分は書き手が意図したものではない場合も多い。<---ここが今回のキモ

読み手が、作者の思い通りにイメージしたら 売れない。
100万人に売れるのは、100万通りに読めるからだそうだ。
直木賞作家 京極夏彦氏)

私は伝え聞いた京極氏の話を、そのように読んだ。