言葉と心

言葉は内面から出る

だから、ホンのちょっとのことで

その人のことが解ることがある。


「口は災いの元」

というけれど、

災いの元は

口ではなく、心のほうだ。

「使う」という言葉には、人間性を無視して、道具のように人を扱うというニュアンスがある。俳優を金で引っ張ってきて、自分の思うように配置して、自分の言ったとおりに演技をさせる、そんな箱庭遊びのような映画を僕は作ってきたつもりはない。
俳優を「使う」などという言い方をされると、僕が選んだ人との人間としての信頼関係を侮辱されている気がするのだ。
(「失って、得る」大島渚より)