ひらめき

混沌とした雲のような状態から

あるとき突然のように何かが形作られる。


日常の些細な出来事や、

ふと耳にした言葉。


きっかけは何であれ、

混沌とした雲のような状態が、まず必要。

 重大な発見がなぜ偶然のきっかけで得られたかについて、ニュートンが明確に答えている。彼は「どのようにして万有引力の法則を発見できたのか?」と尋ねられて、「いつもそのことを考えていたから」と答えたのである。
 つまり、彼は、その問題について思索を続けており、解決の一歩手前まで来ていたのである。その時たまたまりんごが落ちるのを見たのがきっかけとなって、大発見に導かれたのだ。りんごが落ちるのを見てから引力の概念を考え始めたのではない。だから、きっかけは、りんごでなくともよかった。ものが棚から落ちるのを見ても、同じ発見に導かれたことだろう。
(「「超」発想法」野口悠紀雄より)